ンゴってお前らノリで使ってるけどドミンゴの足の速さ知ってるの?
ネットで見かける「ンゴ」ですが、JK流行語大賞の候補になってから早二年、「ンゴ」を使ってる人を最近見なくなってきた気もするが、急にドミンゴの凄さについて語りたくなった。
目次
そもそも「ンゴ」とは
例えば語尾に、
みたいな、チャットをしてる人いないだろうか。
そしてこの「ンゴ」の語源をちゃんと理解しているのだろうか。
この「何ンゴ」はあるプロ野球選手の名前から来ています。
「横浜ベイスターズ」「中日ドラゴンズ」「楽天ゴールデンイーグルス」を渡り歩いた「ドミンゴ・グスマン」という選手の名前からンゴ語は発生しています。
ちなみにMax155kmのストレートを投げる豪腕「投手(ピッチャー)」だ。
なぜ「ンゴンゴ」言われネタにされるようになったのか
この「ドミンゴ」という選手は、そもそもめちゃくちゃ面白い人です。(何が面白いのかは下記記載)
既に存在がネタにされやすいお方でした。
そんな状況下の中、とある中日時代の試合で、2点リードの9回裏です。
ここを抑えれば勝利をもぎ取れる大事な場面で、防御率が売りの当時の中日ドラゴンズからすれば、ほぼ勝ち確の流れでした。
がしかし、まさかのアウトを1つも取れることなく、連続ヒットを許しそのままサヨナラホームランを打たれるという失態を犯す。
その頃から「なんJ民」から5ch掲示板(元2ch)で、彼の名前がよく出てくるようになり、この事がきっかけでより一層ネタにされるようになった。
いつしか、彼の名前は「ドミンゴ」ではなく、まさかの「ンゴ」だけに省略されてしまったのだ。
これが「ンゴ語」の誕生である。
それ以降、彼の名前は、彼に関係ないところでも、誰かがやらかした場面で、
- ゲームで敗北「負けたンゴ」
- 寝坊した時「やらかしたンゴwww」
など使われるようになった。
そして彼此「ンゴ語」が生まれてから12年以上が経過しています。
いまだに根強く、ネット界隈では使われており、今ではやらかしに関係なく、挨拶がわりの
- 「おはンゴ」
- 「お疲れンゴ」
終いには「2017年JK流行語大賞」に第3位で「ンゴ」がランクインする始末。
JK(女子高生)や、Twitter民、SNS、5chを中心に、ネット界隈で今でも根強く使われている。
ドミンゴのここ面白い!素敵!
この伝説のドミンゴは、当時中日ドラゴンズ在籍中に数々の珍プレーを見せてくれた。
とても陽気な性格で、私が以前ネタで書いた
参考サイト
という記事のインド人の特徴に、ドンピシャに当てはまるような性格だ。
それだけでも十分面白いのだが、特に伝説となった逸話ををご紹介。
サイン無しの謎の盗塁
投手(ピッチャー)というのは、基本盗塁はご法度だ。
盗塁は非常に難しい技の一つであり、相手ピッチャーの隙を盗んで、次の塁を狙うという行為は、足が速いのは大前提であり、盗塁特有の繊細な技術が必要になります。
それ故、当然練習は必須となります。
ピッチャーは、投げる事こそが本業であり一番の仕事なので、盗塁の練習をする事はほとんどありません。
また、ピッチャーで俊足という条件だけでも、なかなかいません。
パッと思いつくのは、今メジャーリングで活躍中の「大谷翔平」ぐらいです。(大谷選手は野手の練習も行なっている、異例中の異例)
バッテリー間のエラー、ワイルドピッチなどの安心安全に走れる時以外は、基本的に次の塁を狙うものではありません。
(野手でも盗塁を狙える選手は限られている)
そして、盗塁は怪我をする確率の高い非常にリスキーな行為です。
投げることが仕事のピッチャーは、指一本でも怪我をしてしまえば、ピッチャーという本職に、多大な影響が出てしまいます。
もし「肩や腕」でも怪我をしてしまうことがあれば、最悪の場合選手生命を失うぐらい危険な行為です。
そんな盗塁を「ドミンゴ」という伝説の男(投手)は積極的に挑戦するのだ。
しかもこれはチームのサインなどでは無く、
「自分の意思っていうか、自分のノリでいっちゃったwww」
とか言ってます。
見てください、この笑顔。
なんかもう、これで怪我をしても憎めないですよね。
こんな笑顔で、
「自分の意思で走りたくなったから」
なんて言われたら、もう誰も止めないですよ。
そして、このドミンゴの最も恐ろしいところは、ヘッドスライディングで盗塁を試みるところです。
ヘッスラは、頭からスライディングする肩を外したり、指を切ったりする可能性が非常に高いスライディングです。
野手でも危険なので推奨されていない行為です。
当然、腕を伸ばし指先からベースに滑り込むスライディングなので、ピッチャーの最も大事な「資本の腕」を、この1回の盗塁に全額ベットすることになります。
もし守備の選手のスパイクに、指でも蹴られたり、スパイクで踏まれたりでもすれば、この試合はもう投げれません。
一発アウトになってしまいます。
先発ピッチャーが、こんな形で退いてしまえば、ブルペンの台所事情はお祭り騒ぎです。
チームにも多大なる迷惑をかけるので、そういう意味でもピッチャーが盗塁をするべきではないのです。
このGIFをご覧になったら分かるのですが、チームメイトにも監督にも呆れ笑いをされてます…。
もう既に何回かやっており、監督コーチからは絶対止められているのでしょうが、またやったっぽいですね…。
何故かセーフティバントが上手すぎる
普通にバットを振っても全く当たりません。
当時の「三振記録(18打席連続三振)」を持つほど、バットを振っても、最初からバントの構えをしていても、全くバットにボールが当たらないンゴです。
しかし、なぜかセーフティバントだと当たるンゴなんです。
その数なんと、「8打数7安打」。
最初からバントの構えではなく、最初は打つ構えでそこから急遽バントの構えのように、バットをボールに刺しにいくスタイル。
そうすると、何故かちゃんとバットにボールが当たるのです。
そして結果的に「セーフティーバント」のように見えるのだ。
荒木より速い謎の脚力
セーフティーバントにより、ボールがバットにさえ当たってしまえば、彼は何故か並外れた脚力を持っているため、普通に走らせればとにかく速い。
この脚力を活かせば、セーフティーバントによる内野安打は、イチロークラスの結果を出せます。
そして、当時の中日ドラゴンズの不動のリードオフマン、「荒木選手(6年連続30盗塁/2005年は42盗塁/2007年盗塁王)」よりも、彼は自分の方が「足が速い」というのだ。
見てくださいこの満面の笑み。
そんな荒木選手も、彼には負けるとネタなのかマジなのか分かりませんが認めています。
バスケットやってたンゴ。
実は、ドミンゴは元々プロバスケットボール選手でした。
だから、幼い頃から野球をしている球児たちに比べると、いまいち野球を理解していなくて珍プレーを量産していた訳です。
塁にランナーが溜まればイライラしつつも、並外れた身体能力でカバーしつつ、当時の彼はまだ若かったので、徐々に野球のイロハを覚え、日々精進していきました。
そんな「ドミンゴ・オスマン」は2008年に楽天を退団し、2009年に独立リーグへ入団します。
そこで怪我をし故障したため、1勝1敗でシーズンを終え、独立リーグを退団、故郷へ帰国し、その後の行方は分かりません。
(流石に現役は引退している思われる)
伝説のドミンゴ
ドミンゴ・オスマンの魅力は分かっていただけただろうか。
お前らが普段「ンゴンゴ」言っている、あの「ドミンゴ」は色々な意味ですんごい選手だったのだ。
伝説のドミンゴ
そして彼は伝説となったのだ。